「ARを導入したいが、専用アプリの開発コストが重い」
「ユーザーにアプリをダウンロードしてもらうハードルが高すぎる」
イベントや観光施策でARを検討する際、選択肢になるのが「Webブラウザで動かすWebAR」と「専用アプリで動かすアプリAR」です。WebARとアプリARの違いは、参加までの手順だけでなく、必要な機能や更新・運用の方法にもあります。
本記事では、V.W.Pのライブ演出や下田港の観光施策など、実際の制作例を紹介しながら、会場条件と体験範囲に合わせた選び方を解説します。
結論を3行で
短期イベントや観光施策でインストールなしの参加を重視するなら、WebARが候補になります。
継続利用や必要な機能によっては、アプリARも含めて比較します。
会場の通信、対象端末、制作範囲、公開後の運用を同じ条件で確認しましょう。
WebARとアプリAR、どちらを選ぶべき?
まずは、参加者がどこで体験し、どのような機能をどの期間使うかを整理しましょう。
結論:短期イベントや観光プロモーションでは、アプリのインストールなしで参加できるWebARが候補になります。必要な機能や継続利用の条件によっては、アプリARも比較しましょう。
参加までの手順:WebARはQRコードやURLからブラウザで開けます。アプリARは、専用アプリの入手・起動が必要です。どちらも体験内容に応じた操作やカメラの許可が必要になる場合があります。
制作・運用:費用や期間は、体験内容、対応端末、制作範囲、公開後の運用によって変わります。方式だけで費用差を決めず、同じ条件で見積もりましょう。
案内と共有:WebARはURLを案内に使えます。アプリARはストアへの案内やインストールの手順も含めて検討します。
高精細なゲーム性や長時間・継続利用、高度な空間認識を求める場合は、アプリARも含めて必要な機能と対応端末を確認しましょう。WebARで実現できる範囲も制作内容によって異なります。
「アプリ不要」が候補になる5つの理由
インストールを求めずに案内できる:会場で初めて企画を知った人にも、専用アプリの入手を前提とせず体験を案内できます。
QRコードから体験ページを開ける:ポスターや会場案内に入口を設けられます。読み取り後の画面やカメラの許可も含め、参加手順を分かりやすく伝えます。
URLを共有できる:告知ページやSNSなどから体験ページを案内できます。現地での体験を前提とする企画では、対象の場所や期間も併せて伝えます。
会場や観光地の案内に組み込みやすい:参加者が訪れる場所とARの入口を結び付けて考えられます。案内物の設置場所や現地の通信環境が重要です。
ブラウザでの公開・更新を検討できる:公開先の内容を更新する方式を選べます。ただし、修正できる範囲や対応期間は契約と制作内容によるため、委託先への確認が必要です。
これらは方式を検討する際の観点であり、参加率や費用差を保証するものではありません。実際の手順や運用は企画ごとに確認しましょう。

1. 実績から見るWebARの活用例
当社の制作実績から、WebARを使った体験の見え方と案内方法を紹介します。
① 会場での体験につなげる
ライブ会場のように滞在時間が限られる場面では、参加者が体験を始めるまでの手順が検討ポイントです。WebARを採用し、スマートフォンを通してバーチャルアーティストを表示する体験を制作しました。会場での案内方法や通信環境、カメラの許可も含めて参加手順を設計します。

② 観光地で風景にARを重ねる
商店街や観光地には、幅広い年齢層が訪れます。WebARは専用アプリのインストールを求めず、QRコードやURLから案内できる方式です。参加しやすさを考える際は、案内物の分かりやすさや通信環境、端末の対応状況も確認しましょう。下田港では、全長78mという巨大な黒船をブラウザ上で再現しました。

次の画像は桜新町商店街のInstagram撮影企画を案内するポスターです。SNSアプリの企画例として紹介しており、専用アプリARの納品画面ではありません。

2. WebARとアプリARの比較表
同じ体験を想定し、参加者の手順と運営側の作業を並べて比較します。実際の対応範囲は企画や制作方法によって異なります。
比較項目 | WebAR (ブラウザ) | アプリAR (Native App) |
体験開始までのステップ | QRコードやURLからブラウザで開き、必要な許可や画面の案内に従う | 専用アプリを入手・起動し、必要な許可や画面の案内に従う |
対象端末・カメラ | 対象端末とブラウザ、カメラの許可を確認 | 対象端末とOS、カメラの許可を確認 |
会場の通信 | ページや素材を読み込める環境か確認 | 入手や体験中に必要な通信を確認 |
開発コスト | 体験内容や対応範囲によって変わる | 体験内容や対応OS、開発範囲によって変わる |
配布・更新 | URLで案内し、公開先の更新方法を確認 | 入手先を案内し、アプリの配布・更新方法を確認 |
メンテナンス | 公開先の保守、端末・ブラウザへの対応を確認 | アプリの保守、端末・OSへの対応を確認 |
SNSとの相性 | 体験ページのURLを共有できる | アプリの入手先などを案内できる |
機能の深さ | 必要な表現や端末対応を企画ごとに確認 | 必要な機能や端末対応を企画ごとに確認 |
会期後の扱い | ページの公開終了や継続、保守期間を決める | 配布の終了や継続、保守期間を決める |
運営担当 | 案内物の設置、問い合わせ、更新依頼の担当を決める | 入手案内、問い合わせ、更新依頼の担当を決める |
どちらの方式も、参加者の端末や通信環境、カメラの許可などが体験に影響します。SNSアプリ内のエフェクトと、専用アプリとして制作するARも区別して検討しましょう。
3. 失敗しない「プラットフォーム選択」のチェックリスト
どちらの手法を採るべきか迷った際は、以下の3つの質問に答えてみてください。
ターゲットは「新規客」か「ファン」か?
新規客・通りすがりの人に会場で案内するなら:インストールなしで開けるWebARを候補にする
継続して使うファンが対象なら:必要な機能や利用頻度を踏まえてアプリARも比較する
体験時間はどれくらいか?
短時間のワンショット体験なら:WebARで必要な表現ができるか確認する
長時間や複数日にわたる体験なら:保存や継続利用に必要な機能を両方式で確認する
予算とスピード感は?
公開希望日、制作する表現、対応端末、運用期間を整理し、同じ条件で見積もりを比較する
費用には制作だけでなく、公開後の更新・保守や会場での案内物など、必要な範囲を含めて確認しましょう。
制作委託先に確認したいこと
会場の通信環境と想定端末で、必要なAR表現や参加手順を実現できるか。公開前には、案内物から起動し、必要な許可を経て体験できるまでの流れを確認します。
企画、素材制作、開発、案内物、公開後の保守のうち、見積もりにどこまで含まれるか。素材を自社で用意する場合は、その形式や受け渡し時期も確認します。
公開後に内容を変更する方法、対応期間、追加費用が発生する条件を確認できるか。会期終了後に公開を続けるか、終了するかも事前に決めておきます。
参加者からの問い合わせや現地での案内を誰が担当し、不具合が起きた際に委託先とどう連絡するか。
よくある質問
WebARとアプリARの主な違いは何ですか?
WebARはブラウザで開き、アプリARは専用アプリを入手・起動して体験します。必要な機能、対応端末、更新や運用の方法も企画に合わせて比較します。
イベントや観光施策ならWebARを選べばよいですか?
専用アプリのインストールなしで案内したい場合、WebARは候補になります。会場の通信環境、体験内容、対応端末、継続利用の有無を確認し、必要に応じてアプリARとも比較しましょう。
WebARとアプリARの費用はどのくらい違いますか?
費用は体験内容、対応端末、制作範囲、公開後の運用によって変わります。方式だけで費用差を決めず、同じ条件で見積もりを比較してください。
まとめ:体験と会場に合わせてARの方式を選ぶ
AR施策では、表現したい内容とともに、参加者が体験を始めるまでの手順を考えることが大切です。V.W.Pや下田港の事例のようなWebARを候補にしながら、会場条件や必要な機能に応じてアプリARも比較しましょう。
次のステップ
「自社のイベントにWebARが向いているか知りたい」
「WebARでどこまでの表現ができるかデモを見たい」
制作相談では、企画の目的、開催場所・時期、想定する参加者、見せたい体験、対応したい端末、予算が分かる範囲でお伝えください。方式が決まっていない段階でも、必要な制作範囲を整理する手がかりになります。
「貴社の企画に合うAR活用について、過去の制作事例も参考にしながら、まずは無料相談でお話ししましょう。」
お問い合わせフォームへ
目的・会場・開催時期を添えて、方式や制作範囲をご相談ください。 お問い合わせフォームへ